マツエク業界の今後

今日は、僕のところに来る質問でも、かなり多い「マツエク業界の今後はどうなるのか?」についてお話したいと思います。

マツエク業界の今後については、有名人が言っていること全部間違っています。

僕がマツエク業界の有名人10人くらいのインスタライブなどを見た感じでは、

・マツエク業界を変えたい
・マツエク業界がこうなってほしい

という話しかしていなかったので、ハッキリ言って論外。

そもそも論なんですけど、一個人がいくら頑張ったところで業界は変わらないですからね。

「まつげパーマが流行る」「アップ系の技術が流行る」程度の変化で業界が変わったと捉えていいならいくらでも変わると思いますけど、その変化で働いている人が幸せに近づいているのかって話です。

マツエクもネイルもエステも美容室も技術が進歩したところで、働いている人の地位向上は全く進んでいないどころか、ライバルが増えてどんどん苦しくなっていると思います。

マツエク業界の講師を見ても、昔は1人でイベントを開催していたのが、今はコラボしたり、ゲストを呼んだりしないと、人を集められていません。

同業者から見ると凄く見える人たちも、異業種の僕から見ると、化けの皮が剥がれている状態の人がほとんどです。

たぶん、今稼いでいる人たちも将来への不安で悩みまくっていると思いますよ。裏ではドロドロな女性特有の足の引っ張り合いがあると聞きますし…。

講師自体も完全に飽和して、少ないパイを奪い合っている状態ですよね🤔

時代の流れを理解していないので、競争に入ってしまっている人がほとんどです。

そんな人からマツエク業界の今後を聞いても露頭に迷うだけなのは、僕が言わなくてもわかりそうなもんですが、聞く側が思考停止しているんでしょうね。

ある程度の業界歴がある人ならわかると思いますが、数年前に「業界を変えたい」と言っていた人はだいたい消えました。

もちろん、倒産したとかではないと思いますけど、当時の勢いは全く無いですよね。

マツエク関係の人たちと話しても、会話で名前すら出てこなくなりましたし。

そんな悲惨なことにならないために、今後どうすればいいのかというお話をしたいと思います。

ポイントは2つあります。

1個目が「マツエク業界の今後を考えても無駄」ということ。

今はAIの進化で、数年前には考えられなかった技術革新がそこらじゅうで起きています。

そんな時代に、5年後、10年後のことを考えても無駄です。

今ではマツエク集客の主流になっているインスタグラムですが、10年前は存在していませんでしたからね。

スマホ自体もそう。

そんな時代に先のことを考えても無意味なんです。

どれくらいの人が理解しているのかわかりませんが、山中さんや僕がLacieやセミナーを通じてお話しているのは未来の話ではなくて今の話です。

なので、今まで僕らが話してきたことを聞いたところで、今が良くなることはあっても、未来への不安が無くなることはありません。

その視点で見れば、僕らも他の有名人と大差ない内容しか話していないです。今のところは。

ただ、これからはちょいちょいそういう話もしていきたいと思っているので、漠然と将来への不安がある人は引き続き興味をもって話を聞いてくれたら嬉しいです。

業界の今後を考えても無駄なことがわかってもらえたところで、2つ目のポイントである「コミュニティ化」のお話をしたいと思います。

まず最初にコミュニティという言葉の定義を提示しておきますね。

・リーダーがいる
・メンバーがいる
・リーダーがメッセージを発信している

というのを全て満たしたものがコミュニティです。(実際には他にも要素がたくさんあります)

マツエク業界でもオンラインサロンが流行っているので、なんとなくイメージできるかもしれませんが、オンラインサロンもコミュニティの一例です。

そもそも、なんでコミュニティが流行り出しているのかというお話からしたいなと思います。

なんでと言われたら「SNSやオンラインサロンのプラットフォームが整ったから」ということになるんですけど、実はコミュニティ化のモデル自体は昔からありました。

芸能人のファンクラブが典型例ですね。僕も学生時代にSPEEDや鈴木あみのファンクラブに入っていました。

他でもママ友のコミュニティだったり、地元民が集まる居酒屋だったり、学校自体もコミュニティだったりします。

現代版のモデルだと、YouTuberやインスタグラマーなどがわかりやすいコミュニティです。

ヒカキンの紹介したものだったら何でも買うというのがコミュニティで、それの規模が小さい版が求められています。

従来のマツエクサロンの集客方法は、ターゲットを決めて、価格を決めて、ターゲットの悩みに訴求したコンテンツを作ってというやり方がメインでした。

新規集客に関して言うと、今もなおその方法が手っ取り早く集客できるわけですが、その方法ってぶっちゃけライバルも簡単に真似できる方法だったりします。

だから、今は同じようなサロンが溢れて差別化が難しくなってきています。

そんな時代にお客様が何を求めているかというと「リーダーの存在」です。

マツエクのことを何でも教えてくれるリーダーではありません。

人生レベルで「この人についていけば間違いない!」と思わせてくれるリーダーです。

世の中のみんなは疲弊しきっていて、全ての選択を放棄したいと考えています。

より詳しく言えば、全ての選択を放棄して、リーダーの薦めるものだけにお金を払っていけたら楽だなと考えています。

マツエクだけでなく、今日食べるものだったり、洋服だったり、化粧品だったり、読む本だったりを、スマホに入れるアプリだったりを考えることを放棄したいんです。

僕やあなたにもそういう一面があるんですね。

そう思わせるくらい、世の中にはモノやサービスが溢れ、マツエク業界で見てもサロンや講師が溢れ返っている時代です。

なので、リーダーを中心とするコミュニティを形成していくことが、今後10年間生き残る最短ルートになると思います。

で、ここで多くの人が勘違いするんですけど、別にマツエクサロンにおけるリーダー=スクール講師というわけではありません。

もちろん、講師も同業者に対してのリーダーですが、施術者としてお客様にとってもリーダーになることも可能なんです。

お店でイメージするなら、

STEP1 自分の想いを持って好き勝手お店を開く(ターゲットとかは完全無視)
STEP2 その想いに共感するお客さんが集まる
STEP3 好き勝手やってお客さんが入っているので楽しい

という感じです。

ここで1個問題があって、それが僕がコミュニティ化を教えてこなかった最大の理由でもあるんですけど、このやり方だとお客さんが集まらない可能性があります。

その人自身に魅力があって、その魅力をちゃんと伝えられていないと、共感ってされないんです。

ありきたりな文章では共感されないんですね。

共感されないと集客できないわけですから、集客コンサルタントしてそんなリスクがある方法を教えるわけにはいかなかったというのが本音です。

それは今でも一緒で、月商50万円にも満たない人にコミュニティ化を教えても意味がないと思っています。

まずは、やりたくないことをやってでも、生きていくうえで余裕を持てる売り上げを確保することが大事でしょう。

コミュニティ化って言い変えたら「自分の好きなことだけをやる」ってことなんですよね。

でもそのタイミングが重要で、生きていくお金は安定して得られるようになったらじゃないと、生活が苦しくなる可能性があります。

今のタイミングで、僕に今後の話が求められているということは、月商50万円オーバーの人と出会う機会が増えてきたということでしょう。

実際に、先日僕が大阪で会った5名のうち4名は月商50万円を超えていて、そのうち2名は月商100万円を超えていました。

まだ月商50万円にも満たない人は、集客を頑張ってそこをクリアしてくださいね。

ここからリーダーの話に入っていきますが、リーダーとして1番最初にやらないといけないのは「MSP(Me Selling Proposition)の提示」です。

MSPという単語を聞きなれないと思いますが、USP(Unique Selling Proposition)の進化版だと思ってください。(USPを聞いたことが無い人は調べてください)

USPのUはユニークさなんですけど、他店との差別化を強調して集客することが重要視されていました。

わかりやすく言うと、新メニューとかを打ち出して集客できた時代です。

それが今はどこも同じメニューになって、商品やサービスのユニークさが無くなってきたので、人(Me)を全面に出したメッセージを打ち出す必要がでてきました。

人を全面に出したメッセージというのがどういうものかというと、

「私が目指している理想はこれで、こういうことをすべきだと思っていて、こういうことが私にはできて、それによってあなたの人生はこんなバラ色になりますから、一緒にそこを目指しませんか?」

という感じです。

これをそのまま書いちゃダメですよ。こういう気持ちで全ての活動をしていくということです。

MSPを分解して考えると、

・自分にとっての理想世界
・理想世界に辿り着くまでに必要なこと
・その中で現状自分ができること

の3つが明確である必要があり、自分はその理想世界に辿り着くまでの途中にいるから、一緒にそこを目指そうぜというのがコミュニティメイキングになります。

おそらく、ほとんどの人が理想世界を持っていないか曖昧なので、MSPを作る段階で躓いています。

「自分は何者なのか?」の自己分析から入らないといけないので、簡単な話ではないんですよね。

僕が山中さんにMSPの概念を教えたのが2013~2014年頃で、その頃は山中さんも上手く表現できませんでした。

そこから、5~6年経ち今は上手く体現できるようになってきていると思います。

ここ最近で山中さんのことを知った人も多いと思いますが、山中さんが人気講師になれたのは明確なMSPを提示できているからです。

もちろん、認知活動を頑張っているというのは大きな要因ですが、認知活動を頑張りさえすれば誰でも人気講師になれるわけじゃないですよね。

MSPを提示することによって、山中麻里江とそれ以外というポジショニングをとることができ、山中さんをリーダーとしたコミュニティを形成できたのが大きな要因です。

言い方を変えると、あなたも明確なMSPを提示して認知活動を頑張ることができれば、今から人気講師になることも可能です。

マツエクの講師をやっている人なんて何もわかっていない人がほとんどなので。

お店がコミュニティ化が出来ているかどうかの手っ取り早い指標は、マツエク以外の紹介したものを購入しているかで判断してください。

例えばnina&山中さんだったら、

・インテリア
・ディフューザー
・服(制服も含む)
・鞄
・靴
・化粧品
・通っているお店(飲食店、美容サロン、ジム、アパレルなど)

などにどれだけの人がお金を払っているかです。

これらって、マツエクの価値とは直接関係ないわけじゃないですか。

それでもお金を払うってことは、コミュニティのリーダーだからです。

余談ですが、このコミュニティの概念は、お店だけではなくて、人間関係全てに当て嵌まります。

夫婦、恋人、友達などは2人という最少人数のコミュニティです。

今までの概念では向き合うことが良しとされてきましたが、その結果として離婚率40%、潜在離婚率(離婚したくてもなんらかの理由で出来ない)30%と言われる現状になっています。

向き合うことの何がダメなのかというと、単純に悪いところばかりが目につくようになるんですよね。

特に容姿の劣化は男女ともに顕著ですから、そこに魅力を感じている関係だと、破綻も必然的に早くなります。

なので、人間関係を長続きさせたいんだったら、自分と同じゴールを目指している人と一緒にいたほうがいいです。

僕だったら、食に重きを置いているので、僕の周りには食べることが好きな人しかいません。

そういう意味では、山中さんは食べることにさほど興味がないので、僕のコミュニティのメンバーではないです。

今年に入ってからインスタのフォロワーが増えたということもあるんですけど、食べるの好きな人たちがめっちゃメッセージをくれるようになったんですね。

先月、その中の一人と毎日朝までずーっとどこのお店の何が美味しいというやりとりをしていて、寝不足になりました(笑)

彼女でもこんなにやりとり続かねーぞってくらいの長文の応酬だったんですけど、めちゃくちゃ楽しかったんですよね。

コミュニティの特徴として、「おしゃべりが行われ、共有されている話題があり、その話題についてだと盛り上がる」というのがあります。

まさにその状態でした。

その子はインスタ内でちょっとした有名人なので、普段言いたいことが言えずに悶々としていたのが、やっと吐き出せる相手が見つかったって感じなんだと思います。

僕的にも、ここまで食いしん坊で味覚が合う人はなかなかいないなーって感じだったので、勝手にソウルメイトだと思っています(爆)

山中さんの話に戻すと、山中さんはファッションや化粧品が好きですが、僕はそこに興味がないので、山中さんのコミュニティメンバーではないです。

別に、コミュニティのメンバーじゃないと一緒にいられないというわけではないです。

短時間しか接触しない関係なら、お金のためにいくらでもキャラクターを演じることができますからね。

お店とお客さんの関係がまさにそうで、長くても2~3時間なら、お金のために相手に合わせることも可能だと思います。

ただ、一緒に働くスタッフは、それこそ家族よりも長い時間一緒にいるので、MSPが共有できていないと長くは働いてくれないと思います。

Lacieの生徒さんを見ても、山中派の人と坂口派の人がいて、それはそれでいいと思っています。一緒に組んで仕事するってそういうことだと思いますし。

自分が誰のコミュニティのメンバーかを知りたい人は、

・話が盛り上がる
・食事などに誘いやすい

の2つを満たしているかどうかで判断してみてください。

最後に、勘違いしがちなポイントをお伝えしておきますが、いわゆる趣味に共感した集まりはコミュニティではありません。

僕は月額の有料サービス3つ契約するほどプロレスが好きで、プロレストークをしている時は楽しいのですが、それは僕が定義しているコミュニティではないです。

なぜなら、プロレスを見ることによって、自分の幸せに近づいていないからです。

どちらかというとストレス発散ですよね。

僕の食事や山中さんの美容ファッションは、そこに進化を感じています。

ゴールに向かっている感が重要なんですね。

個人的には衣食住+美容など、生活の中心になっているものから掘り下げていくと色々見えると思います。

触りだけの解説になりましたが、なんとなくイメージできましたか。

来年くらいに、この話をベースにしたマツエクサロンの行く末的な話をセミナーかオンラインコンテンツで話したいなと思います。

ぜひ楽しみにしていてくださいね。